AutoPostが14年前に投稿 click.duga.jp
宇宙人はいる。そんな常識、子供でも知っている世界。地球は、『十二星座』と呼ばれる特殊な力を持った人々によって異星人達から守られている――そんな世界。その国の、その街に、その少年はいた。五年前の火災事故によって負った傷も癒え、当り前のように訪れる当り前の毎日を、ただ当り前に過ごしていく。けれどその日、突然現れた十二星座の一人との出会いが、彼の毎日を少しだけ賑やかにした。それは、半ば強引に次期十二星座の選別試験協力者とされた彼の、その候補達と共に行動する賑やかな日々の始まり。そして、そんな彼と共に試験を受けるため、彼の学園へと転校してくる三人の候補。少女達。そこには、もう二度と出会えなくなったはずの幼馴染の少女の姿があった。その顔に、少年への明らかな嫌悪を浮かべた少女の姿が。彼はまだ知らない。その試験の先に、自分とその周囲の未来をも変えてしまう一つの事件があることを。とある一つの想いに手が届くことを。それが誰のものなのか、星々の照らす行く末は、ただ優しく光るのみ。
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