AutoPostが14年前に投稿 click.duga.jp
御厨潤一郎、22歳。彼は、その年の春に就職した会社で多忙な日々を送っていた。そんなある日の夜、実家から届いた荷物には、手紙や食料と一緒に、子供の頃自分の一番のお気に入りだったオモチャの携帯電話が収められていた。潤一郎は懐かしさにオモチャのケータイをしげしげと眺めていた。すると、突然手の中のオモチャのケータイが甲高い電子音を部屋中に鳴り響かせた。電池が入れられていないにも関わらず……恐る恐る、それを耳に当てる潤一郎。そこから漏れ聞こえてきたのは、到底この世の物とは思えない、女の声だった。『約束、だよね……絶対、あなたのお嫁さんに、なりに行くから……』
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