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太陽神に見守られ、数多の妖精達と共に在りつづける町。王国辺境に位置するマグランでは、今年も収穫に向けて更なる豊穣を祈願する大祭の準備が進められていた。出稼ぎに出た若者達もこの時ばかりは町に戻り、穏やかな太陽の下、町は次第にざわめきの中へと包まれていく。街角には子供達の手による妖精リウ・ニスの案山子も据え付けられ、あとはその当日を待つばかりとなりつつあった。高い魔術適性を有する“月の子”としてこの世に生を受けた主人公ミルディンは、自らが引き起こしたとある一件により、幼い頃に故郷マグランを離れていた。その後は王都での生活を余儀なくされていたミルディンだが、しかし期せずして、数年ぶりに故郷の地を踏むこととなる。故郷の海風は懐かしく、街並みは変わることなく、友人達はどこまでも優しく彼を出迎えてくれた。しかし月の子である彼の帰郷は全ての人々に望まれたものではなく――。
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