AutoPostが7年前に投稿 click.duga.jp
昭和三十一年、三月。在りし日の姿を取り戻しつつある街、東京。私立探偵の時坂玲人は、井の頭公園にてひとりの少女から変わった依頼を受ける。「探して欲しいんだ。私を。本当の、ね」巷では奇妙な猟奇犯罪が多発していた。少女ばかりが誘拐され、身体の一部と子宮を切除されて殺される。警視庁捜査課の魚住來三は、昔馴染みで元同僚の時坂に事件の調査を依頼する。保谷町の端にある、私立櫻羽学院。時坂の妹紫が通う此処で、女学生がふたり行方不明となっていた。教頭の佐伯時生は、時坂に行方の捜査を依頼する。時坂は三つの依頼を同時に受けた。佐伯の頼みを聞き入れる形で情報を探る為に櫻羽学院へ教師として潜入する。そこで…彼女と再会した。朽木冬子。私を探して欲しいと依頼した少女。彼女は少年のような口調で言う。「やあ、また逢ったね、探偵さん」犠牲者は増えてゆく。簡単に思われた女学生の捜査すら儘ならぬ事態。行方不明者と身元不明の遺体との数が合わない。そして新たな犠牲者に選ばれたのは…終わらぬ惨劇の輪廻。新たな事件と共に訪れる、六年前の事件の謎とは…?
0件のコメント