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とある製薬会社に勤務する『宮代亜由美(みやしろあゆみ)』は、有能な若き営業主任。しかし彼女の能力とは無関係に、会社は経営難を極めていた。一般的に『ブラック会社か?』と聞かれれば、100%ブラックに該当する会社である。とくに雇用面では程度の範疇を越えていた。デタラメな低給与と過酷な労働条件。それだけでも逃げ出したくなる職場環境だが、亜由美の場合はさらに輪を掛けて、脳にも障害を持っていた。それでも亜由美はキャリアを大切にし、プライドを掲げながら、持ち前の真面目さを武器に、日々一生懸命、仕事に励んでいる。そんな亜由美には悩みが尽きない。ストレスを増幅させてしまう元凶がいるせいだ。彼女の部下、『藤原秀一(ふじわらしゅういち)』である。何かとセクハラ行為を仕出かしては、亜由美の怒りを買う無神経男。仕事面も営業成績が低迷している、出来の悪い部下。『あんな男でも雇わなきゃ回せないなんて。……まったく、呪われた会社だわ』と、自問自答する亜由美。今夜もぶつぶつ愚痴りながら、社員寮の自室でオナニーに耽っていた。彼女が唯一ストレスを発散出来る行為は、これぐらいなものである。一方で秀一は虎視眈々と、会社を乗っ取る計画を膨らませていた。無能なセクハラ野郎を演じる傍ら、思考の奥行きは計り知れないほど巧妙な男だったのである。『しかし目の上のタンコブな存在、亜由美が居る以上は、何も出来やしない』秀一は、自分と年齢差が無いクセに上司ヅラしている亜由美を、常に堕としたがっていた。――そんなある日。亜由美は持病の薬を飲んだあと、一人残業中。秀一が仕出かした営業ミスの尻拭い作業に追われていた。そこへ秀一が、営業回りを終えて会社へ戻ってくる。ここぞとばかりに始まる亜由美の説教タイム。日頃のストレスが破裂し、秀一へ毒々しい言葉を羅列してしまう。これにはさすがの秀一も、怒り心頭。『亜由美!いずれはお前の心も身体も、俺のモノだ!俺が望めば、お前は美肌を晒し!そして――!』などと、ここでは掲載しづらい卑猥な暴言を連呼。この発言が催眠命令になり、……なんと!?秀一のいる前で、亜由美は服を脱ぎ始めてしまう!これ幸いと性交渉を命じてしまう秀一。抗えぬ強制力で、ついに!それ以降、秀一は亜由美に好き放題、催眠命令を下す。対する亜由美は、抗うスベもなく発狂寸前へ……。催眠の正体へ近づくにつれて、会社の泥々しい実態が明らかとなり、亜由美と秀一の二人にも、災いが容赦なく降り注いでいく。最終的には二人とも、世間を揺るがす大事件に巻き込まれ、究極の選択を強いられることになってしまう。はたして、亜由美に効いてしまう『催眠の正体』とは?亜由美は陰惨なブラック労働のループから抜け出し、安息の幸せを掴み取れるのだろうか?それとも秀一が亜由美を貪り尽くし、狙い澄ました目的を遂行させてしまうのだろうか?肉欲デビル催眠の『モンスト=ロモン事件』に次ぐ、世間を騒がす大事件が、……今、幕を開けるッ!
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