AutoPostが11年前に投稿 click.duga.jp
「おはようございます」朝。俺を起こしてくれたのは、母親でもなく、妹でもなく、幼馴染みでもなく、天使でもなく異世界からの使いでもない――影女だった。影女?話を聞くと、独り身の男の家に現れ、押しかけ女房よろしく世話を焼いてくれる妖怪らしい。いや、余計なお世話なんだが。そう――俺は、妖怪にはうんざりしていた。なまじ見えるばっかりに、あんなひどいことになったのだから……。しかも、それで話は終わらなかった。そんな俺の混乱が冷めやらぬうちに、疫病神まで現れやがった。よりにもよって、疫病神かよ。俺は、ふつうの生活がしたいだけなのに……。どうやら俺は、こいつらから逃れられない運命にあるらしい。やれやれ。
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