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本庄麗子(ほんじょうれいこ)は捜査員である。捜査員とは、国から委託を受けた、警察とほぼ同等の権限を持つ民間捜査会社の社員を指す。父・光太郎(こうたろう)は刑事であったが、十数年前に凶弾に倒れ、その命を落とした。尊敬する父が口癖のように言っていた言葉――「根っからの悪人はいない」は、今も麗子の胸に深く刻まれている。彼は死の間際でさえ、「妻と娘に伝えてくれ。犯人を恨むな‥‥と」という言葉を残した。麗子は父の意志を受け継ぎ、犯罪から人を守るため‥‥そして、犯罪者を救うために捜査員となった。父譲りの正義感と類い希な身体能力を持った麗子は、民間捜査会社J.I.Cの火山(ひやま)支社犯罪捜査一課に配属され、若くして頭角を現していた。だが、ある事件をきっかけに彼女の人生は一変する。当初はただの強盗殺人と思われた、とある事件‥‥。その容疑者として浮上した男の名は、杉上京(すぎがみきょう)。かねてより数々の重犯罪の関係者、時には容疑者として名前が挙がりながらも、一度して逮捕されたことがない男。しかも、彼を追った警察官や捜査員は皆悲惨な末路を迎えるという噂がある‥‥。そして、光太郎を殺した犯人であるという話も一部では伝えられていた。麗子は杉上の黒い噂に憶することなく、捜査を開始する。徐々に杉上へと近づく麗子。だが杉上の仕掛けた策にはまり、麗子は捕らえられてしまった。麗子は杉上の興味を満たすためだけに、その身に屈辱を味わわされる。処女を散らされた上、何日も渡って執拗に性的な責め苦を受ける麗子。杉上は良心の呵責などまるで感じている様子はない。だが麗子は彼を憎もうとはしなかった。「根っからの悪人はいない。犯人を恨むな」父の言葉を頑なに守って。我欲を満たすために手段を選ばぬ杉上を前に、果たして麗子は信念を貫き通すことができるのか。官能と衝撃のラストを目にしたその時、貴方の体は脳髄まで震撼する‥‥!
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