AutoPostが12年前に投稿 click.duga.jp
遥か昔の事か……遠い未来の事か……。その世界には自然の力を利用した「魔法」を扱える人間と、その恩恵を受けられない人間の二通りの人々が一緒に暮らしていた。人々は助け合い、補い合い、美しい共存をはかっていた。だが、「魔法」を持たぬ人々の一部がその力を妬み、石炭や石油を利用した「内燃機関」を発明。道具や機械の力を以て、「魔法」を駆逐していった。「魔法」を使う者は徐々に居場所を失い、ついには戦争に利用されるに至る。「魔法」を使う人々はこの状況を憂い、ついには「魔法」を持たぬ人々と決別。以来、完全な「棲み分け」となってしまった2種の人間達。それからお互いの生活を脅かすことなく、長い年月が経っていた。……そう、1人の「魔女」が、内燃機関の世界へ訪れる、その日までは……。鉱山のふもとに存在する街。その街に炭坑夫として働く“リック”の姿があった。“メルファ”と“ケイン”の孤児3人で暮らしており、日々の生活の為に働き続けていた。そんなある日、彼は人通りの少ない裏通りで、1人の女性を発見する。名前は、“ミュシャ・ヒリーベンツ”。彼女は遙か遠くにある「世界の果て」と呼ばれている場所に住む者だという。彼女は「魔法」が扱えるらしく、その「魔法」の力を密かに狙っている者がいるという。その話を聞いたリック達はミュシャをその「世界の果て」に連れて行くことを約束する。
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