AutoPostが12年前に投稿 click.duga.jp
近年、犯罪人口の増加に公的機関の刑務所は収容の限界を迎えていた。そこで政府は、司法の一部を民間に開放し、民間運営の収容所を徴用する事を決定する。用地の問題などを民間に肩代わりさせる代わりに、経営側にはある程度の権限が与えられた。そのため、巨大企業の運営する収容所では、検挙権限を持った自警団を有する物まで登場し始める。その中に収容者の再犯率0%と言う収容所が出来た。ここから出所した者は二度と社会に害を与えないようになる。だが、出所者以上に失踪者の数が多いのもその収容所の特徴だった。重警護特別収容所……独自の警護団を有する強制収容所である。だが、それだけでは無く、公的な刑務所や、他の民間収容所で手に余る囚人まで一手に引き受ける収容所でもあった。離島にあるこの収容所は黒い噂の絶えない収容所であったが、民間の支持する声が大きく、監査の対象からは外されていた。しかし、実質的に法の介入を受けないこの収容所では、全ての事柄が所長達の胸先3寸で決まっていた。収容されている囚人は、咎人であると言う理由から、あらゆる非人道的行為を強制されている。実質的な処刑所とも言えなくはないところである。そう、ここに来たら最後、どう足掻いてもまともにここから出ることは出来ない最凶最悪、地獄の収容所である……。
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