AutoPostが12年前に投稿 click.duga.jp
サッカー部のエースとして活躍している青年、冬夜。母親の再婚を機に転校してきた従兄妹の少女、秋文乃。幼い頃より思い続けていた冬夜と秋文乃は、再会を機に付き合い始める。ある日、怪我をして保健室に向かった冬夜は、養護教諭の雪峰閏夜から秋文乃の母と結婚したことを告げられる。彼は秋文乃の父親になっていたのだ。気さくで優しいと評判の彼ならば安心できる、そう思っていた。学園からの帰り道。長年の思いを遂げ、恋人として初々しく歩く二人。新しい家族、大好きな恋人を手に入れ、幸せそうな秋文乃。しかし、冬夜は全てがうまく行き過ぎて逆に不安を感じていた。所詮は杞憂。秋文乃を思うばかりに心配性になっているだけだ。そう思い、憂いをはらう。気がつくと分かれ道。幸せな時間はあっという間に過ぎ去っていく。もっと一緒にいたい……。思いが重なった二人は別れ際に初めてのキスをする。また明日も明後日も、その先もずっと今の幸せが続くと、そう信じて。その影で秋文乃に劣情を抱く存在がいるとも知らずに。順調だった二人の幸せは、音を立てて壊れようとしていた。
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