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双子の姉『美琴』と『春奈』と共に暮らす主人公――『山城優一』。数年前、突然の事故で両親を失い互いに引き裂かれる運命にあった。しかし、叔母である二条出雲が助け船を出し、3人はそのまま両親の住んでいた家で生活を続けることになる。優しく、そして時には厳しく、まるで母親のように身の回りの世話をしてくれる『美琴』。がさつで素直じゃない所があるけれど、何だかんだで優一を助けてくれる面倒見のいい『春奈』。両親のいない生活にあれやこれやと苦労をしながらも、大好きな姉二人との生活を送る優一。そして両親が亡くなってから数年の月日が流れ、学園に入って二年目の夏休みが訪れた――今年も去年と同じように退屈で暑い日々が繰り返される。そう思っていた矢先、思いがけない出来事が優一に起こる。『ねえ、優一……その、あたしと……付き合ってみない?』夏休みが始まりと同時にクラスメイトの若葉から突然の告白され、交際を迫られたのだ。若葉の事は嫌いじゃない。むしろ好きだ。けど――二人の姉――美琴と春奈に対して不思議と後ろめたさを感じつつも、揺れる優一の心。悩んだあげく、優一は何かを吹っ切るように若葉との交際を決意する。そして翌日――優一はそのことを若葉に伝える。胸の奧にモヤモヤとしたものを抱えたまま……。モヤモヤとした気持ちの正体――それは二人の姉に対する禁断の想いだった。だが、そんな優一の想いを断ち切るかのように、若葉は積極的な行動に出る。『あたしが優一に告白して……OKして貰ったんです。だから……あたし達、恋人……っていうには、まだまだだけど、交際することになったんです!』若葉は二人の姉の前で堂々と交際宣言し、その証拠とばかりにキスをして見せたのだ。あっけにとられる美琴と春奈。そんな二人を横目に大胆に口づけを繰り返す若葉。驚き、困惑、寂しさ、そして悲しみ――複雑な色を見せるみこ姉と春姉の瞳を横目に見ながら――自分の心の奥にあった『気持ち』が――そして、停滞していた『時間』が――前に向かって確実に動き始めるのを、優一は確かに感じていた。夏休みを通して、恋人として優一が選んだパートナーは――若葉?美琴?春奈?それとも別の誰かなのか?『びたー&すいーと』少しだけほろ苦くて、とっても甘い全五章のLOVEエロストーリーが今始まりを告げる。
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